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Feb 2022 CYRIC Log page
Article text.
-- Koji Nakamura - 2022-02-24
2022/02/28(月曜日)
セットアップの組み立てを行った.具体的には4点.
1. 各所配線.
電源やパソコン,ITkpix 読み出し関係の配線.照射ボックスの動きを計数室でモニターするためのカメラ設置.ラズパイ窒素冷却システムに必要なケーブルを一本忘れてきてしまった.3.で後述.
2. 照射環境下での稼働試験を行うITkpix v1.1 Quad KEKQ04モジュールの動作検証.
DPケーブル,LVケーブルを第3ターゲット室から32コースに通して,atlaspc14でモジュールの読み出しが問題なく行えるか確認した.モジュールの発熱を冷却するためのアルミ治具がスロットに固定できなかったため,一部をペンチで切った.スロットに固定して,ケーブル類が接続できることを確認し,その後LV電源を供給し,その値がKEKで測定したときの値と同様であること,またstd_sigital scanで4チップともconfigが通ることを確認した(チップ3だけはscanの結果が返ってこない様子があったが,これはKEKでも見られた描像,モジュールに特有の問題).
3. ラズパイ温度モニター&窒素冷却システムの実装.
ITkpix モジュール&照射ボックス内に設置されているNTCを読むラズパイ温度モニターシステムが動くか検証.従来は,視覚的理解の助けとしてラズパイの温度モニタープログラムが吐いたデータファイルをROOTに食わせてプロットさせる方法を取っていたが,長時間稼働させるとラズパイの動作がとても重くなってしまうことが(前回2021年12月の照射試験で)指摘されていた.そのため,従来のROOTによるプロットから,新たにGrafanaを用いたプロット方法に今回から変更することになった.thermo_controllCYRIC.pyがちゃんと動き,コネクタの接続やNTCの読み出し自体に問題ないことは確認した.しかし,Grafanaがうまいこと動かず,温度プロットを表示するところまで辿り着けなかった.明日に持ち越す.
液体窒素による冷却システムについては特に大きな変更はないが,ラズパイのアダプターカードから液体or気体窒素の流出を制御するカチカチに電力を供給する4ピンmolex-to-圧着ピンのコネクタを忘れてきてしまい,急遽野良のケーブルをひん剥いてはんだでアダプターカードに固定した.この接続方法で無事カチカチが想定通りの動作をすることを確認できた.この検証の半ばで,XYZステージコントローラーをリブートするpowertap.pyがちゃんと機能することも確認した.
4. 照射ボックスの動作検証.
XYZステージコントローラー(タッチパネルのやつ)を用いて,サンプルのターゲット出し入れが問題なく行うことができるかどうかを検証した.動作自体は問題なく行えたが,スロット全ての表示が「NO TARGET」,またその上部に表示されるステージの状況を表す欄が「交換中」と表示される現象に出くわした.この現象は今まで見たことがないものであり,改善のためにいくつかの調整を試みた.照射ボックス内部のスイッチ関係のシリアルケーブルの接続を抜き差ししてみたり,照射ボックス周りのケーブルを弄ってみたりしていたら,いつの間にか改善した.どの処方が改善に効果的だったかを同定することができなかった.
XYZステージコントローラーにはターゲットの押し出しor格納時にエラーを吐く現象がある.今日も全てのスロットについて出し入れを行いその現象が再現するか確認したが,起きなかった.起きた場合は,XYZステージコントローラーのメモ書き参照.
5. サンプルの作成.
スロットに固定するための治具とサンプルとをポリカボネジで固定した.
文責 比江森
2022/03/01(火曜日) |
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< < | スロット11のPixSensor3Dを紛失する問題が発生した.まだ見つかっておらず(2022/03/01 16:14現在).KEKからCYRICまで持ってきたことは確実,スロットにねじ止めしたところまではおそらく行ったか.ターゲット室のどこかに紛れてしまった可能性.次の機会に,より入念に関係箇所を捜索する. |
> > | ・スロット11のPixSensor3Dを紛失する問題が発生した.まだ見つかっておらず(2022/03/01 16:14現在).KEKからCYRICまで持ってきたことは確実,スロットにねじ止めしたところまではおそらく行ったか.ターゲット室のどこかに紛れてしまった可能性.次の機会に,より入念に関係箇所を捜索する. |
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< < | ビーム形状の測定を行なった.20 nAのビームを出してもらい,測定の結果上流でx方向に5.04 mmのシグマ,z方向に4.27 mmのシグマ,下流でx方向に8.72 mm,z方向に6.17 mmのシグマのビームとなっていることがわかった.また,照射中央は上流でx=63.19 mm,z=61.07 mmであり,下流でx=64.3 mm,z=60.48 mmとなった.上流と下流での照射中央の違いは高々1 mmと小さいので,これらの平均を取ったx=63.75 mm,z=60.78 mmを真の照射中央として定義し,XYZリモートコントローラーに入力した. |
> > | ・ビーム形状の測定を行なった.20 nAのビームを出してもらい,測定の結果上流でx方向に5.04 mmのシグマ,z方向に4.27 mmのシグマ,下流でx方向に8.72 mm,z方向に6.17 mmのシグマのビームとなっていることがわかった.また,照射中央は上流でx=63.19 mm,z=61.07 mmであり,下流でx=64.3 mm,z=60.48 mmとなった.上流と下流での照射中央の違いは高々1 mmと小さいので,これらの平均を取ったx=63.75 mm,z=60.78 mmを真の照射中央として定義し,XYZリモートコントローラーに入力した. |
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< < | 液体窒素を汲んで,デュワーに満タンに入れた.しかし温度が下がらない…… |
> > | ・液体窒素を汲んで,デュワーに満タンに入れた.今回の測定ではモジュール温度が-15℃となるように設定.ちゃんとアルミ治具で冷却ができていることを確認できた. |
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・ウェブカメラのIP:192.168.253.132 アカウントID:admin パスワード:いつもの(atlasjで使いまわしてるやつ)
・第1計数室の内線:4425 第3ターゲット室:3483
・20時ごろ
モジュール読み出しDAQを開始した.
・20時54分ごろ
照射試験開始に向けてXYZリモートコントローラーの使い方確認.「交換中:ノーターゲット」のバグが再発… 照射ボックスを制御する,第3ターゲット室のブレーカーに繋がってる太いシリアルケーブルの,ブレーカーボックスに繋がってる部分をうねうねしてたら治った…のかもしれない.接触の問題である可能性が高いのだろうか.
・v1.1 読み出し試験
-15℃で読み出ししていると,ごくたまにcant establish commnication と言われてスキャンが止まってしまうことがある.-15℃という低温環境下で稼働させたことはないので,もしかしたらそれが原因かもしれない.ターゲット温度を0℃に上げて様子見することにした.-->
以下,ビーム停止時間帯の記録.
・21:17 15 s |
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